短歌 くらっ

美術部の先輩がくれたとんぼ玉 舌でひび割れ撫でて 血が くらっ

 

 思い切り紙飛行機をぶん投げてよく飛ぶなんてさては夢だな

 

川のこと全て忘れて網棚にいろはすの水半分残る

 

エイの目にうつる推進機(プロペラ)うまれたり死んだりしていたことはほんとう

 

さん付けの記憶をたどる ぼくたちはまた会いましょうだけが人生