短歌3

海に雨、僕らもやがて生活に飲まれひとつになってゆくこと

 

波が海になっていくときさみしくて スープの語源のはなしをきかせて

 

さようなら、すべての生活便利術。橋桁に揺れる車は波に似ていた

 

いつもより深い寝息でゆれているお前の背骨に人魚のなごり

 

新潟の海は濁って海というよりもぼくらの肌に似ていた